今回は父親の老後カーライフ主力の1台をご紹介です。
イメージよりもだいぶ楽しい車でしたのでご参考になれば。
- MR-Sを選んだ理由
- MR-Sってどんな車
- MR-Sのパワーウェイトレシオ
- MR-Sのドライビングレビュー
- 中古価格:今後の見通し
選定の経緯
オープンの1台目
父親の老後カーライフ、子供が自立した辺りから将来は好きな車に乗りたいと思い計画していたようです。
20台前半にはダートや旧車レストアなど、複数台持ちで遊ぶくらいの車好きだったのだとか・・・
普段の使い方としては休日に山道をのんびりツーリングしながら景色を楽しむというスタイル。
天気の良い日にオープンカーで走る気持ちよさは絶品ですね。
さらにミッドシップという唯一無二感にも惹かれてコチラを選びました。
ツーリングスポットに走りに来ている他の車と会うのも楽しみだそうです。
おクルマとの出会い
オープンカーに乗りたくて最初に探していたのはコペンだったようですが、当時は次期モデルの発売前という事もあり価格が落ちそうという理由で少し先送り、
その間にこのMR-Sを購入しました。
最近の中古スポーツカー価格高騰の中でもMR-Sは過去の不人気モデルという事もあり、だいぶお安く市場に出回っています。
色々な車に乗りたいという理由で1台辺りのコストは控えめにする作戦の中ではピッタリの1台。
(気づくと7台も置いてあるので、それもどうかと思いますが・・・笑)
今後高くなりそうで、買うなら今しかない!みたいな感じもあったそうな
購入したのが2020年辺りでしたから、実際に現在の価格は当時よりも上がっています。
(中古相場全体はバブル時期から多少落ち着いてきている状況)
このペースで徐々にあがって行く可能性もあります。
MR-Sとは
すこしMR-Sについての情報も載せておきます。
MR-SはトヨタMR2の後継として登場したミッドシップのオープンカーです。
軽さとミッドシップ独特の走行性能が売りのスポーツモデル。
ミッドシップオープンカー
ミッドシップとはエンジンの駆動形式がMRの車の事を呼びます。
FRやFFは良く聞くと思いますが、このMRという駆動方式は大変めずらしいです。
FR=フロントエンジン、後輪駆動
FF=フロントエンジン、前輪駆動
MR=中央エンジン、後輪駆動
RR=リアエンジン、後輪駆動
RRはポルシェで多く採用されているのが代表例で、MRの代表例はF1などのフォーミュラーカーです。
一般的に車の重量の一番重い部分はエンジンになり、その配置によって運動性能が大きくかわります。
このMRという方式は車両の中央付近にエンジンを配置出来るので、スポーツ走行をする上ではベストバランスになりやすい構成です。
ただし居住性や積載性などを犠牲して、だいぶスパルタンな仕様になりがちなので市販車では中々お目に掛かれません。
CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=121111667
日本車ではホンダ:ビート、NSX/トヨタ:MR2 辺りがMRを採用している車種となります。
MR2の後継機
MR2の後継というポジションで登場した訳ですが、MR2の印象が強すぎてMR-Sはどうしても微妙なイメージがついてしまっています。
少し逸れますがMR2という車種、わたしにとっては豆腐屋のハチロク張りの定番イメージがあります。
『オーバーレブ』この漫画をご存知でしょうか。
運転の基礎を学べる非常に面白い漫画なのでオススメしておきます。
この漫画で乗っているのはAWというモデルになりますが、元々あった良いイメージがこの漫画でさらに上がりました。
先代のイメージが良すぎて後継機のハードルがあがる、お決まりパターンで不遇の環境だったMR-S
実際には作り込まれた良い車なのに、発売当時はどうしても人気が出なかったようです。
不人気の理由
不人気の理由を並べるとコチラになります。
- MR2はクーペ、MR-Sはオープン
- MR2の印象が元々良すぎる
- 全体的にデザインがマイルド
- MR2よりエンジンをダウンサイズ
- 非力そうなイメージ
- 見た目重視のスポーティカーな印象
完全にイメージ戦略をミスった感じになったようですね。
見た目がマイルドでスペック的にもMR2よりパワーダウンしているので、どうしても非力な印象があります。
排気量
・MR2 2.0L(NAモデルとTBモデル)
・MR-S 1.8L(NAのみ)
ただ実際の所は乗ってみると全然違って、普通に楽しく走れます。
新車価格としては
・MR2 NA:240万円/TB:295万円
・MR-S 220万円
MR-Sは新車時でもだいぶ安くて買いやすい車だったようです。
パワーウェイトレシオ
MR2よりエンジンもダウンサイズしてパワーも下がっています。
ただし軽くなっている分もあるのでパワーウェイトレシオで比較してみます。
車種 | 重量 | 最高出力/トルク | PWR | TWR |
---|---|---|---|---|
MR2_SW20_TB | 1325kg | 245PS/31.0kgm | 5.40kg/PS | 42.7 |
MR2_SW20_NA | 1305kg | 200PS/21.0kgm | 6.52kg/PS | 62.1 |
MR-S_NA | 1065kg | 140PS/17.4kgm | 7.60kg/PS | 61.2 |
NA同士で比較するとPWRは劣るがトルクウェイトレシオは少し上回るという結果
100km位までの加速感ではMR-Sに分があります。
ちなみにエンジンはセリカと同じ『1ZZ-FE』というエンジンで、『VVT-i』という可変バルブタイミング機構が搭載されています。
ホンダのVTEC程では無いにせよNAでも楽しめるエンジンです。
※ちなみにこのエンジン、ロータス・エリーゼにも搭載されています。
乗り味
つづいて実際の乗り味についての紹介です。
軽さとミッドシップ独特のコーナリング
車重が1トン近いという事でとても軽いのでワインディングに最適
コーナリング性能が高いので、特に細かいコーナーのある山道ではホント早いです。
ミッドシップ独特のコーナリングを是非、一度体験することをオススメします(^^)
エンジンが座席のすぐ後ろにあるという事で、どうしてもエンジン音はうるさいです。
ただスポーティを感じる事はできるので、好きな人にはハマりそう。
あとはシーケンシャルミッションも楽しいです。
ATのパドルと少し違ってクラッチレスのMTみたいなモノになります。
運転の仕方は少しMTに近い感じですが、レーシングカーみたいにハンドルのボタンで操作出来るので中間な感じ、レブコントロールもしてある程度回転数は自動で合わせてくます。
これも独特で運転を楽しくしてくれている要素です。
- 軽いのでコーナリング性能と加速が良い
- MR独特の曲がり方を楽しめる
- エンジン音がうるさいがスポーティを感じられる
- シーケンシャルMTが思ったより楽しい
内装や見た目がスポーティ
内装も非常にスポーティなので好きな人にはド真ん中なじゃないでしょうか。
純正オプションなのかはわかりませんが、ハンドルに赤が入っていてカッコよく
ドアもアルミ調パイプな感じで非常にスポーティです。
シーケンシャル操作用のボタンはハンドルの前側にありレーシーな感じ。
そして何より運転してみて気に入ったのが、タコメーターが真ん中にあるという事
こればかり見ながらシフト操作するのでスピードをあまり気にしません笑
MRという事で後部トランクを開けるとエンジンが出てきます。
カッコいいですねぇ~(*^^*)
トランクにも隠しスペースがあり、タイヤ1本位は積めるようになっています。
外観でもたまに感じる事なんですが、なんか少しポルシェみたいですね。
まとめ
ライトウェイトでミッドシップ独特のコーナリング、不人気からのコスパも良くて楽しくめる車
MR-S、オススメです。
みんカラでも紹介
他の写真はみんカラでも紹介しています。
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